陶磁器に映る空

中川政七商店の練香水。

3.4種類あるらしい。
私が持っているのは、ネロリ。

懐かしさの混じった、柔らかい香りがお気に入り。 
こんな感じの容れ物に入っている。

皮の袋付き。

実は香りと同等に、この容れ物にも惚れ込んでいる。

多治見の陶磁器で出来ていて、
手の平に小さく収まるサイズなのだが、
手に取ると、冷んやりと滑らかで、凛とした重みを感じる。

先日、出先の道端で何気に手の平の上に乗せてみた。
期せずして陶磁器の上に、さざ波の様な雲の広がる、優しい秋の空が映り込んだ。

もう一つの美しい世界が、今私の手の中にある。

そんな風に思えて、一日中幸せだった。


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